今日は、月経困難症について説明させていただきます。
月経痛には個人差があり、痛みが全然ない方から、月経がくると起き上がれず、学校や仕事を休まなければいけないほど激しい症状の方もいらっしゃいます。
そもそも、月経困難症とは、月経痛(下腹部痛、腰痛など)にお腹の張る感じ、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢および憂うつなども含んだものを月経困難症と言います。
対処方法
①鎮痛剤の服用
鎮痛剤を毛嫌いしないで、早めに服用しましょう。
ギリギリまで我慢してから鎮痛剤を服用しても、胃が有効成分を十分に吸収できなくなり、効き目が悪くなります。早めの服用により、発痛物質の発現を防ぐ効果もあります。
市販されている薬:強い順にボルタレン、ロキソニン、バファリン、カロナール、イブ など
使用される漢方薬:当帰建中湯、芍薬甘草湯 など
②運動を取り入れてみる
フラフープやヒップホップ、フラダンスなど、骨盤の中の血流がよくなるような運動をお勧めします。
③入浴
月経が近づいたら、温めのお風呂に長めに入浴するのも効果的です。
下腹部を温めると効果的です。
以上のような工夫をしても、月経困難症がつらい時には産婦人科を受診しましょう。
子宮内膜症などの病気が見つかることがあります。最近では月経困難症に保険で低用量ピルの処方をすることができるようになり、格段に楽になられる方がおられます。
毎月ある月経とうまく付き合っていきましょう。