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ひまわり vol.11

「あかちゃん浴」と「大人浴」

以前ベビーマッサージ教室について書きましたが、コロナ禍の前当院のベビーマッサージ教室は毎回盛況でした。月に2回、毎回25名から40名近くの親子が参加されていました。コロナ禍で一時中断していましたが、今また再開しています。以前のような人数ではできませんが、月二回各回5~6組の親子さんが参加されています。退院時や母乳外来でお知らせしていますので、初めて参加される生後1ヶ月の母子から毎回参加される常連さんまで様々な親子がいてなかなか楽しいひと時を過ごしています。教室自体は1時間ほどで終わりますが、その後皆さんなかなか帰られずに、交流を深めておられます。お弁当を持って(簡単なおにぎりだけの方もたくさん)来られる方もいます。マッサージの後で赤ちゃんはぐっすり寝ていますので、そばに寝かせてお母さんたちは同じ境遇にいるママさん仲間と楽しいおしゃべりタイムを楽しんでいます。私はこのベビーマッサージ教室が楽しくて仕方ありません。こんなにもたくさんのお母さんが楽しそうにあかちゃんに触れて・話しかけて・笑いかけて・抱きしめている姿を見ると嬉しくなります。 子どもからは生きるエネルギーがオーラのように出ています。周りにいる大人達を癒す「癒しオーラ」がほとばしり出ています。育児が大変って思っている大人たちはこのオーラさえ感じられない状況になっています。お母さん達にはいつもこのオーラを浴びて楽しい子育てをしてくださいって言います。楽しい子育てをしていると、お母さんからはやさしい豊かな愛情オーラが出てそのオーラを浴びてあかちゃんはまた癒しオーラを出していきます。安心感や信頼感も育っていきます。それをある小児科医は「赤ちゃん浴」「大人浴」と言いました。森林浴ならぬ赤ちゃん浴です。子育てが大変って思われているお母さん!「ぜひ赤ちゃん浴」してみてください。疲れたお母さんを癒すオーラを発していますよ。赤ちゃんだけでなく子どもたちは皆、そばにいる大人を癒す力を持っています。どうぞ気づいてください。ベビーマッサージ教室の詳細はHPでご確認の上、ご予約をお願いします。ママも楽しいですよ~

ひまわり vol.10

子どもは育てたように育つ

出産が終わると、飽きるほど(・・でも飽きないのよねえ)わが子の顔を見ながら父母は子どもの名前を一生懸命考えます。やさしい子に育ってほしい・明るい子に育ってほしい・賢い子に育ってほしい・人の痛みのわかる子に育ってほしいなどなど思いは様々ですが、将来の育ちゆくわが子の成長を願いながら一生懸命考えていきます。でも「育ってほしい・こんな子になってほしい」は子どもはひとりでそうなる子はいません。親がそう育てるのです。関わっていく大人がそう育てるのです。やさしい子に・明るい子に・賢い子に・人の痛みのわかる子に育てるのです。「抱っこして!辛いよ!寂しいよ!そばにいて!」と訴える子に、手を差し伸べ、抱っこして寄り添う親がいてはじめてその時子どもは心地よさや安心感や信頼感を覚えるのです。そうやって育った子が将来隣の席で泣いているお友達に「どうしたの?」って声をかけられるやさしい・人の心の痛みのわかる子に育つのです。泣いても、抱っこもしてもらえない声もかけてもらえない子は、心地よさや安心感など感じることはありません。自分はずっと我慢して諦めて育ったのですから、人が苦しいことなどわかるはずがありません。笑いかけてもらえなかった子がどうして明るい笑顔のかわいい子に育つことができるでしょう。笑いかけ・話しかけて育てるから、にこにこ笑う明るい子が育つのです。

3回まで大丈夫と言われて、3回分のおしっこをためたオムツをさせられた子どもがどうして「おばあちゃん気持ち悪いやろ?オムツ替えようね」と将来言える子に育つでしょう。「まだ大丈夫だよ、おばあちゃん我慢しとき!」って言うしか出来ないのです。経験したこと・見た事・聞いたこと・学習したことしか人はできません。子どもは育てたように育ちます。親も自分が経験したことしかできないので、自分が育てられたように子育てもしていきます。命のリレーだけではなく育ちのリレーもしていくのです。子どもは一人では育ちません。でも、子育ては一人でしていくものではありませんから、誰かの手も借りましょう。知恵も借りましょう。助けてもらいましょう。SOSも出しましょう。きっと大丈夫